こんにちは!タカです。
今回はハモりの王道パターンのひとつ、名付けて「3度上滑り台」を紹介します。
曲の終わりやフレーズの締めくくりでよく登場するこのパターン、知っておくだけでハモりの引き出しがぐっと増えますよ!
3度上滑り台とは?
移動ドで、主旋律が ミ・レ・ド♪ と主音に向かって滑らかに下降するフレーズに対して、ソ・ファ・ミ♪ と3度上でハモるパターンです。(赤い音符がハモりパート)

上から滑り降りるようなメロディラインが、まるで滑り台みたいなので「3度上滑り台」と名付けました。
3度上ハモりを保ちながら、主旋律と一緒に並走して降りていくのがポイントです。主旋律がドに着地するとき、ハモりはその3度上のミに着地します。この着地感がとても気持ちよく、曲の締めくくりにぴったりのパターンです。
なぜ気持ちいいの?
このパターンが気持ちいい理由は2つあります。
ひとつは、主旋律とハモりが同じ方向に動くこと。ずっと3度上をキープしながら一緒に降りてくるので、2つの声がぴったり寄り添っている感じがします。
もうひとつは、解決感です。主旋律がドという主音に向かって下降してくるフレーズは、それだけでも「終わった!」という気持ちよさがあります。そこに3度上のハモりが重なることで、その解決感がさらに増幅されます。
フレーズの参考例
このパターンは、主旋律が「ド」に向かって下降していくときに3度上をキープしながら歌うことがポイントとなるんですが、実際の曲では「ミレド」だけでなく、様々なフレーズがあります。いくつかありそうなフレーズを例示してみます。
歌詞は面倒なので、すべてラララにしてしまいましたww

主旋律が「ソファミレド」と長めのフレーズですが、基本的には「ミレド」が長くなっただけで、ハモりも3度上で滑り降りることに変わりありません。

「ド」まで滑り降りたあとに、もう一度戻って「レド」と歌うフレーズですが、これも2回降りなおすだけで、本質的には変わりありません。

「ド」の下の「シ」まで降りすぎてから「ド」に戻るフレーズですが、これも実際の曲ではよくありますね。3度上で一緒に降りてくる感覚は同じで、単に降りすぎたので戻っただけです。

滑り台の途中で1音(主旋律の「レ」)が抜けているだけです。こういうフレーズもよくあります。

まっすぐ滑り落ちてこないで、焦らしながら、1音飛ばしたりして、シまで落ちてからドに戻ってくるフレーズです。こういった変形フレーズもよくありますが、上の音からあの手この手で最後は結局「ド」に降りてくるんです。つまり、ハモりは結局「ミ」に落ち着きます。

短調(マイナー)の場合のフレーズです。短調なので「ド」ではなく分かりやすく「ラ」を主音にしています。(Amの曲ですね)
短調になっただけで、上から主音(この場合は「ラ」)に降りてくる関係は変わりません。3度上を一緒に滑り降りる感覚も一緒です。
コード進行と相性がよく、とてもハモりやすい
さて、このパターンは、上記のフレーズ例を見てもわかりますが、Ⅴ→Ⅰ(ドミナントコード→トニックコード)で進行することがほとんどです。わかりづらいですが、G→C(短調の場合はE→Am)というコード進行になっているということです。
ソファミレド〜♪という主旋律に対して、ハモりパートの3度上がGで”シラソファ”、Cで”ミ”となっていて、コードとの相性も抜群にイイのです。
なので、とても気持ちよくハモりやすいパターンになります。ハモり初心者がちょっとだけやってみるのにとてもオススメのパターンです。
実際の曲で聴いてみよう
このパターン、いろんな曲に姿形を微妙に変えながら登場します。何曲か紹介します!赤い音符がハモりパートです。
栄光の架け橋/ゆず

主音に向かって降りてくる主旋律に対して、綺麗に3度上で滑り台しています。曲の感動的なラストをハモりがさらに盛り上げています。
糸/中島みゆき

この曲は多くのアーティストがカバーしている超有名曲ですが、実はこんなに3度上滑り台をやりやすい曲はないくらいに、「はいどうぞ!」と言わんばかりのファミレド(移動ド:実際はミレドシ)のフレーズが最後にあります。
それなのに、実際はどのカバーバージョンでも、このハモりは入ってないんです。(なので参考曲がありませんでした)コテコテすぎて露骨になるので入れていないんでしょうか。素人の皆さんはどんどんカラオケで歌ってしまってくださいww 滑り台パターンの入門として最適な一曲です。
桜坂/福山雅治

少し長めのフレーズですが、主旋律が主音に向かうとともに、ハモりは3度上をキープしながら降りてきます。途中で音を飛ばしたりしている変形パターンですね。ゆったりした曲調でとてもハモりやすいと思います。
冬のうた/Kiroro

一瞬「winter」で音程が上るのですが、すぐに「song」のところで3度上滑り台になります。Kiroroの透き通ったハーモニーの中でこのパターンを探してみてください。
未来へ/Kiroro

またまたKiroroになります。ツインボーカルユニットの場合は、3度上でハモるケースが非常に多く、Kiroroは分かりやすい例だと思います。この曲も滑り台の変形バージョンですが、3度上で綺麗にハモりながら、印象的な響きを作り出しています。
やさしい気持ち/Chara

この曲いきなりサビから歌い出すのですが、その締めの部分が綺麗な3度上からの滑り台になっています。原曲も聴いてみると本人がハモっているのですが、ハモりのほうが大きいくらいです。
桜/コブクロ

終始2人のハーモニーが美しい曲です。サビ終わりに長めの3度上滑り台があります。一度滑り降りかけてから、もう一回滑り直す感じですね。(←わかりますかね?この表現w)
サヨナラは今もこの胸に居ます/ZARD

この曲の滑り台は6度下のハモりになっているのですが、以下のページでも説明したように、6度下は3度上と同じと考えて問題ありません。
【ハモりパターン】3度上ハモり(6度下ハモり) - タカのハモりと歌ブログ
なので、これも3度上滑り台(=6度下滑り台)ということになります。綺麗なハーモニーで分かりやすい滑り台になっています。
裸の心/あいみょん

この滑り台も6度下になっていますが、3度上滑り台の仲間です。綺麗な滑り台が聴けます。
THUNDERBIRD/T.M.Revolution

短調のマイナースケールの曲になりますが、長調でも短調でも3度上滑り台の仕組みは同じです。この曲はF#mが基本のコードなので、つまりF#(ファ#)に着地するように降りてきます。ハモり直前の「続けよう♪」の音が「ラ」の音なので、そのままの音でハモりに入っていけば自然に歌えると思います。
ハモりの歌い出しは3度上当てで
ハモりの歌い出しには、以下の記事を参考にぜひ「3度上当てパターン」を活用してみてください。
【ハモりパターン】3度上当て(4度上当て) - タカのハモりと歌ブログ
まとめ
- 3度上滑り台は、ミレド♪の主旋律に対してソファミ♪と3度上でハモるパターン
- 主旋律に寄り添いながら一緒に降りていく、解決感のある気持ちいいパターン
- 曲の終わりやフレーズの締めに頻繁に登場する王道パターン
- 主音に降りてくるまでに色々な変則パターンがあるが基本は同じ
- 短調(マイナースケール)でも同じ
まずは簡単な曲から耳コピして、ぜひ実際に歌って練習してみてください。主音に向かって降りてくるようなフレーズの曲は非常に多いので、かなり活用のチャンスがあると思います。既成曲でハモりが入っていなかったとしてもハモれることが多いので、どんどんトライしてみてください。
それでは、また次回!