今回は相対音感の簡単な鍛え方について書こうと思います。
歌を歌ったり、ハモるにあたって、相対音感は絶対音感より重要だと思っています。
相対音感とは、ある任意の音に対して、他の音を認識できる能力です。例えば「ドレミファソラシド」と歌えるのも相対音感があるから出来る能力なのです。最初に出した「ド」に対して次の長2度の「レ」や、さらにそこから「ミ」と、連続して相対的に音程を移動して歌えるということで、立派な相対音感です。
相対音感といってもその程度が幅広く「ドレミファソラシド」が歌えるといった超初歩的な音感から、適当な音に対して長6度を瞬時に出す、といった比較的高度な音感までレベルの幅が広いです。
ハモるうえでは、ある任意の音に対して、長(短)3度上(下)や、完全5度くらいはパッと歌える(発声できる)くらいにはなりたいものです。
相対音感のレベルがあがってくれば、主旋律に対して、上3度とかはパッと歌えるようになります。上に長(短)3度という音程が、感覚でパッと分かるようになるからです。
ハモれるようになるための相対音感の鍛え方をいくつか紹介します。僕もついやってしまうことです。
簡単な音遊び
適当な音を「ド」として歌ってみて、そこから移動ド唱法で「ドレミファソ~♪」というように歌ってみる遊びです。以下の実際のやり方を聴いてみてください。
①ド~♪、②ドレミファソファミレド~♪、③ドミソド~♪、④ドソド~♪
と歌っています。これを音を適当に変えて繰り返します。
最初の①で基本となる「ド」の音を決めます。
②で「ドレミファソファミレド」と歌って、長調のスケールを正しく捕まえます。
例えば、実際にハモるシーンで、リードボーカルが「Ah~~~♪」と伸ばしている隙に、それを聴きながら「Ah」を「ド」として「ドレミ」と横で小さく歌ってみて、長3度を捕まえにいってから、マイクを通してハモりにいく、というような姑息な手段を使ったりします。スケールを正しく捕まえられるということは重要です。
さて、次の③は3度をパッと捕まえる練習になります。これが慣れてくれば「ドレミ~」と段階を踏まなくても、即座に3度を捕まえる感覚が身につくと思います。
最後に④は完全5度の練習になります。
どこでもいつでもできる遊びなので、やってみてください。
皆さんなりにアレンジしても大丈夫で、要は3度や5度を任意の音から捕まえるような練習になっていればOKです。
音楽に合わせて、さりげなくハモってみる
例えば、家で音楽をかけているときや、車で音楽を聴いているときなどに、鼻歌でハモってみることです。間違っても良いんです、(たぶん)誰も聞いていないのでw
最初は既成のハモりがある曲が良くて、そういう曲を数多く鼻歌ハモりしていると、自然と3度上や3度下などでハモる感覚が身についてくると思います。
やはり経験するほど慣れるものです。
3度ハモりなどが存在する曲は結構あって、慣れてくると多くの曲でハモれるようになってくるものです。
最初は既成のハモりラインから。慣れてきたらハモりが明確にない曲で同じように鼻歌ハモりをやってみましょう。これができるようになってきたら、相対音感が良い感じで育っていると思います。
誰からカラオケをしているときもチャンスです。マイク使わないで、鼻歌でハモってみましょう。自身が付いたらマイクを取ればよいのです。
楽器をやってみる
楽器をやるのも相対音感を身につける近道です。ピアノやギターにしても、和音が存在して、協和感を感じることができますし、またアルペジオ奏法などで演奏すれば、一音一音を確認しながら長3度などの音程感を身に付ける練習にもなると思います。
前にも言いましたが、ピアノはオススメですよ。
相対音感を鍛えると、3度などの感覚が身につくので、パッとハモれるようになるのです。ぜひ遊びの中で練習してみてください。
それでは。簡単ですが、今日はこのあたりで!
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