タカのハモりと歌ブログ

”ハモりたい!” 初心者のためのハモりと歌のブログ

猿でもわかる上ハモ・下ハモ

こんばんは、タカです!

最近、このブログのアクセス解析をしていると、どうやらGoogleやYahoo検索で「上ハモ」や「下ハモ」というキーワードで検索して、このブログに来ている方が多いようです。

以前、こちらの記事で、上ハモ・下ハモについて書きました。

www.hamouta.com

こちらの記事を読んで下さっている方が多いようですが、今回は、さらにもっと簡単に、「猿でもわかる上ハモ・下ハモ」というテーマであらためて書いてみようと思います。

 

 

ハモりの原理 

ハモりについて理解するために、簡単な曲を作ってみました。「こんにちは」の曲です。

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まずは聞いてみましょう。下手くそながら歌ってみます。

次に、上ハモりと下ハモりを合わせて3声で聞いてみてください。

 

なかなか良い感じのハーモニーになっているのではないでしょうか。

この曲はオーソドックスな3コードと呼ばれるコード進行でできています。C→F→G→Cという3種類のコードでできていますね。もっとも有名な3つのコードを使った最もシンプルな構成の曲です。

上ハモり、下ハモりについて、ハモりの原理を理解するために、まずはそれぞれのコードについて説明します。

 

コードを構成する協和音のヒミツ

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まず、上記「こんにちは」の曲で最初に登場するコード「C」とは、ドミソの3和音で構成されたコードです。コード構成音は赤字にしています。なお、オクターブ違っても同じコード構成音になるので「上のド」も当然Cのコード構成音となり赤字にしています。

主旋律にあたる部分は青字にしています。

コード構成音(赤字の音)のそれぞれの関係については「〇個となり」という表記で記載しています。2個となり=3度 のように音程の単位「度」では1つズレる点は要注意です。

 

同様に2つ目のコード「F」、3つ目のコード「G」についても図解しておきます。

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さて、音が綺麗に協和(和音として響き合うこと)するには、2個以上離れた音である必要があります。1個しか離れていない隣同士の音、例えば「ド」と「レ」は音が近すぎて不協和音になります。

また、コードは3つ以上の音で構成されており、基本は「ドミソ」のような3和音です。

 

1オクターブの中には音が7個しかないので、この中で隣合う音(=不協和音)にならないように3和音を構成するためには、ちょっと考えればわかると思いますが、「2個となり」の音を2つ、「3個となり」の音を1つ、で3和音を構成するしかないのです。つまり、2+2+3=7の構造にするしかないのです。
(※2と3の順番を入れ替えるとコードが変わります)

あらためて、この観点で、C・F・Gのコード構成音の図解を見てみてください。なるほど、という感じですね。

 

3度ハモりの基本原理

さらに考えてみましょう。コードを構成するある音に着目すると、その音と協和(=響き合う)する音は、2個となりの音か、3個となりの音になりますよね。当然上側(高い方)にも下側(低い方)にも協和する音は存在します。そして先ほど説明した通り、「2個となり」の音のほうが多く存在しているため、ある音と協和する音は「2個となり」(=3度)にある場合が多いのです。これが「3度ハモり」がオーソドックスなハモりとなっている所以です。

そして、このように主旋律から3度の関係にある音をハモりの音程として歌うことこそが、3度ハモりの基本原理となっているのです。

 

「2個となり」の音が何故「3度」なのかは、音程の単位の説明になるため、こちらを参照にしてください。

音程の単位「度」 - タカのハモりと歌ブログ

 

ハモりの実践

ハモりの原理が理解できたところで、実際にハモってみましょう。上述したC・F・Gの構成を参考にしながら、主旋律パート、上ハモりパート、下ハモりパートを図解してみました。

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青く囲っている部分が主旋律になっています。楽譜より分かりやすいですよね。(と信じて書いてみましたww)

 

上ハモり

上ハモりは緑色のパートで、主旋律のすぐ上のコード構成音(=協和して響きあう音)としています。3度上ハモりとなっていますね。ちなみに、3度ハモりと言っていますが、実際は3度と4度を行き来する音程になっており、「G」の部分では主旋律の「レ 」に対してその上の協和音が3個となり(=4度)の「ソ 」になっています。

コードの構成音について理解できていれば、容易にわかりますね。

 

上ハモりパートを単独で聞いてみましょう。(またまたお聞き苦しい歌声ですいませんw)

 

下ハモり

下ハモりは紫色のパートになり、こちらも主旋律のすぐしたのコード構成音(=協和音)で、基本的に3度下ハモりになっています。「F」のところで、主旋律は「ミ」から「ファ」になっていますが、「F」の構成音としてつられて上がらないように「ド」のままで4度になるというところがポイントです。これも、もう容易に理解できますよね。

同様に、最後のところも「C」の「ド」のすぐ下の協和音が「ソ」になるので4度まで下がるようになっています。

 

下ハモりパートも聞いてみましょう。(度々スイマセン(汗))

 

上ハモり+下ハモり

最後に、もう一度、上ハモりと下ハモりを合わせて、3声でまとめて聞いてみましょう。

 

上ハモりと、下ハモりをちゃんとコード構成音で協和する音で入れてあげるだけで、これだけ厚みのあるハーモニーになるんです。

 

今回は、猿でもわかる上ハモり・下ハモリと題して、ハモりの原理とその実践について、簡単な曲を例題に説明してみました。

いかがでしたでしょうか、この基本が理解できれば、うまくハモれないときに、3度じゃなくて4度かなぁ、とか、上が難しいから下ハモりにしてみようとか、ハモりの対応力の向上に役立つかと思います。

あとは、数多くの実践あるのみです。それでは、今日はこのあたりで。

おやすみなさい〜!

 

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