良きハモラー・ハモリスト(←どっちだ!?)になるためには、主旋律(メロ)のラインに対してハモラインを美しくキープして歌えるかが肝になります。この「ハモラインを美しくキープ」して歌うためには、メロに対してハーモニーを感じながら歌うことがとっても大事になってきます。
音の協和を感じてみよう
協和した2音はとても美しい
オケ(バックの演奏のことをオケと言います)が鳴っている中では、メロとハモの2音が調和しきってとても美しい響きになっていることまでは感じにくいかもしれませんが、ビタっとハマった和音になってるな〜と感じながら歌う(ハモる)ことはとても重要です。アカペラっぽかったり、オケが控えめな曲だと、2音の調和(協和)を感じやすいかもしれません。
協和と言っていますが、2音が綺麗な周波数の関係だと、2つの音がまるで1つで鳴っているかのような綺麗な響きになるのです。ここには倍音・共鳴・うなりなどのメカニズムがあるのですが、これより詳しいことは専門書に任せます。
こちらの記事でも書きましたが、完全5度は2:3で、最も綺麗な響きです。
また、完全5度の転回形(※)である完全4度は、似たような綺麗な響きになります。3:4です。
(※ド・ソは5度だけど、転回(例えばドをオクターブ上にして)ソ・ドにすると4度ということです。)
また、よくハモで使う長3度も比較的綺麗な響きです。(短調の曲だと短3度ですね)
C(ド)からの長3度、完全4度、完全5度
実際に、長3度、完全4度、完全5度の協和=響きを感じてみましょう。
(汚い歌声でスイマセン・・汗)
3回声を出していますが、長3度(ド・ミ)、完全4度(ド・ファ)、完全5度(ド・ソ)です。
最初の長3度は、比較的最初から綺麗です。
次の完全4度は、出だしより1~2秒たったところ(9秒~10秒あたり)からピタっと協和し出しているのが分かるでしょうか?
最後の完全5度は、出だし(15秒あたり)は、ソの音が低く入ってしまっていて、若干不協和音気味ですが、1~2秒で修正して17秒あたりからはビターーっと良く調和して響いています。
この17秒の状態にもっていくことを、”メロに当てにいく”と僕は言っています。
このように、協和となり美しい響きになっているのを感じられるか否かが、ハモをするうえでは重要になってきます。この響きを感じるスキルこそが相対音感の根源だと思います。
ちなみに上記の音源は、特に完全5度の出だしなど不協和音から当てにいく様子が分かりやすかったので、本来下手くそな、この音源を題材にしました。はずかしながら。
F(ファ)からの長3度、完全4度、完全5度
同様にCではなく、Fでも同じことをやってみました。これくらいの高めの音のほうが分かりやすいかもしれません。
最初から当てるのが下手くそですねー。とくに完全4度のところ、最初全然低く入ってしまい、少しずつピッチ補正してやっと当たっている感じですww どの音もあわせにいった結果、ビタっと協和してるのが分かりますか?
ビタっと当たると、まるで1つの音のように聞こえてくるのです。
こんばんわの歌(長3度、完全4度、完全5度)
さて、では、よりハモっぽく、歌詞をつけて長3度・完全4度・完全5度を歌ってみましょう。
はい、ヒドイ歌ですね。夜だったので、「こんばんわー♪×3」と歌ってみました。歌はヒドイものですが、一応立派なハモです。
響きを感じながらハモれていますでしょうか。(←自問自答・・)
というわけで、協和を感じることができましたか?
みなさんもまわりに楽器などがあれば、何かポーンと音を出して、それの「完全5度」とか決めて声を出してみてください。
僕も昔、ソルフェージュ(という音楽の訓練があるのですが)で、即興で音(=声)を出す練習をしたものです。それによって相対音感が鍛えられてきた気がします。
良いハモリストを目指して、協和・その響きを感じる練習をしてくださいね~。
それでは!
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