今回は音名と階名についてです!
音名
440Hzの音を「ラ」とした場合に、これを基準にドレミファソラシドという絶対的な周波数で定義された音階ができあがります。これが音名です。つまりそれぞれの周波数についた音の名前です。
音名は、「264Hz,297Hz,330Hz,352Hz,396Hz,440Hz,495Hz,528Hz」という周波数に割り振った名称と 考えることができます。
階名
また、ある何かよくわからない音が「ポーン」と鳴っているとします。この音をドとして、 ドレミファソラシドと口づさむことができますね。こうやってある音を基準に音階をつくった場合の 呼び名が階名です。つまり音階を呼ぶときの名前です。
階名は、「長2度、長2度、短2度、長2度、長2度、長2度、短2度」という音階に割り振った名称と考えることができます。
音名: 絶対的な周波数をもった音に割り振った名前
階名: ある音を基準にした音階に割り振った名前
では、音というものに対して、なぜ音名と階名という紛らわしい概念が必要だったのでしょうか?
階名があることで便利になる
どこかで、ある音が鳴っています。絶対音感のある人は、その音をなんていえばいいでしょうか? 周波数に割り振った絶対的な音の名前があれば、「あの音はファだ!!」と表現することができますね。
では、有名なドレミの歌を歌ってみましょう。「ドーはドーナツのドー♪、レーはレモンのレー♪」 本当にそれがド(264Hz)の音でしょうか?絶対音感を持っていない人は、そんなことお構いなしです。つまり必然的に多くの人は階名で歌っているのです。
また、あるへ長調(FMajorScale)の曲を作曲しているとしましょう。音階には特性があって、この特性を 利用して作曲者は作曲しています。例えば主音(F)から見て長7度の音は、主音に移行しやすいと いう特性があります。これをいちいち、ハ長調の場合は長7度がシだったけど、へ長調の場合はミになって …とやっていたら作曲者も混乱してしまいます。どの調の曲でも主音の長7度は「シ」という階名が あれば便利ですよね。
このように音名と階名は、やはり必要な概念なのです。
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